アマチュア無線 月面反射通信実験

            (EMEEarth-Moon-Earth

見学会自体は、14時頃から始まり「KDDI宇宙通信センターにおいて茨城」の紹介、

EMEについての講演、第5アンテナの中段まで登っての説明を受けた

アンテナから下りて管制室(と言っても現在は人はほとんどいず、東京からの

コントロールでやっているとか)の見学ののち、18時頃実験用アンテナである

日立市側の第4アンテナの方に移動し運用を見学してきました

ここの敷地は高萩と日立(旧十王町)両市にわたっているのです

第4アンテナは、第5アンテナと同じ32mの直径があります。

個人でこんなアンテナを作るのは難しい。

外国では個人で持っている人もいるようですが

こういう大きなパラポラアンテナを

Big-Dish(ビッグ-ディッシュ=大きな皿)と言っています

 

EMEについて

月までは約38万Kmで電波が月で反射して戻ってくるまで約2.5秒かかる

と言うことで発射した自分の声を2.5秒後に聞くことができる

もちろん、月が見える範囲でないと交信できない

直進性の高い超短波、極超短波帯を使うので

見えない箇所へは電波が届かない

地球の裏側との交信は、アマチュア無線は様々な周波数が

運用(使用)できますから周波数の低い短波帯を使えば

極簡単な装置で交信(QSOと言う)ができてしまいます

EMEは、なにせ遠いところまで電波を飛ばさなければなりませんから

本格的にやるには高出力が必要です

通常は、500W(アマチュア無線で運用できる最高出力)は

必要なようです

500Wの出力を出すには

第一級アマチュア無線技士免許が必要です

まして高い周波数で500Wというのは特別(EMEをやるからと)に

申請しないと確か免許にならないと思ったが

また、500Wと言えば変な放送局より高出力ですから当然通常の

放送局を開局するような手続きが必要です

予備免許をもらって試験電波を発射し周囲に障害となるような

ことはないか、ちゃんと出力は出ているかとかいろいろテストして

落成検査を受け、合格しなければ本免許はおりませんから大変なことです

EMEというのは初めて経験しましたが、ノイズ(騒音)が高いのにはびっくりです。

あのノイズの中から声や音を聞き出すには相当な経験が

必要ではないかと思いました

写真をクリックすれば大きい画像を表示します

公開実験の看板 講演・アンテナの説明 講演・EMEについて
EMEについて NHKも来ていました 第5アンテナ

アンテナ中段より

第4アンテナ方向

仰角調整用ラック部 パラポラの裏側 伸び等を考え

隙間があるそうです

海方向を見る。桜が

咲く頃は見事でしょう

第4アンテナ 運用中

このときは1200MHz帯の運用でした

運用中

動波管部

この真上に

パラポラがある

見学に訪れた人たち

NHKのインタビューを

受ける子供

19時以降のニュースで

放映になった

今回の各無線機の主な

仕様が表示してあった

430MHz帯無線装置

このほかに144MHz帯

の無線機がある

この日の月ほぼ満月

夜の第4アンテナ

今回の見学は、通常の見学では見られない範囲まで

見学でき、行った甲斐があった

しかし、500Wを出す資格はなし、設備を用意するだけの資金はなし、

あのノイズではEMEをやる気は起きない

いわゆる話の種にはなったが

マ〜、アマチュア無線もいろいろな楽しみ方が

あるのでいいのではないか?

KDDIのみなさまは親切でした

ありがとうございました

第5アンテナの

上に昇った月

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